名古屋市を中心にビジネスコーチングをしているグリーンコーチ・横山みどりが送るメッセージサイトです。社員育成にコーチングを!。

コーチへの手紙 コーチングの実例・感想

コーポレートコーチングをさせていただいている株式会社いまじんY課長様よりいただいたお手紙です。

親愛なる横山みどりさんへ

いつもお世話になっています。今日はお手紙を!とご依頼を受けました。お手紙でお伝えしたい気持ちはいろいろあるのですが、手紙というとどうも照れくさいので、手紙としては書けそうにありません。
そこで、コーチングを受けてのレポートとして下記のようにまとめさせていただきました。どうぞ、読んでみてください。

■マネジメントにつなぐコーチング

【 コーチングを始めるきっかけ】

3月の人事異動で、優秀な(はずの)部下を持った私でしたが、その後3ヶ月ぐらいで彼に対するマネジメントの大迷路に迷い込んでしまいました。

彼は入社以来8年間ずっと店舗で経験をつみ、それなりに実績をあげ、今回初めて本部へ配属となり私のもとへ来たのですが、仕事内容が大きく変わったことも有り思ったような成果が上げられず、毎日暗い顔をして自信なさそうに仕事をしていました。

そんな彼を何とか助けたいと思い、何回も話し合ったりしたのですが、今思い起こせば、私は私から見たその時の彼に足らない何かを必死に探して「これがダメだ」とか「あれを頑張れ」と彼に対するオーダーを出していただけで、本当に彼が必要としていること、迷っている理由、成功しているビジョンなどを共有することは残念ながら出来ていなかったと思います。

当然、彼の表情が自然に明るくなることは無く、私は自分のマネジメント力の無さを痛感して、彼を横山さんのコーチングに出すことを決めたのですが、横山さんからの提案は、「上司の私を含め、3人でやってみましょう」というものでした。

【 お互いの過去を知り合うことで垣根が低くなる】

横山さんが準備してくれた最初のテーマは、「お互いの過去の一番の成功体験を紹介してみよう」というものでした。

彼の入社前後の経歴や家族構成などなんとなくは知っていたのですが、彼が自認する「彼が一番輝いていた時」のこと、そのときの心境や象徴的な行動、人間関係や自分が燃えるのための小道具など、彼の口から出てくる想い出の一言一言が新鮮で面白くて、何よりそれを話している彼の表情が生き生きと明るかったことが私にとっては衝撃的で一番嬉しかったことでした。

私にとって「ちょと変わった難しい部下」だった彼の、全力で目標を達成する潜在能力の高さに気付かされた瞬間でした。

その後、彼も私も表面的には特に何かが変わったわけではないのですが、少なくとも私の中では、彼(の成長)に対する気負いがなくなったように思います。

彼自身ではなく、私の中で変わった彼が私を楽にしてくれたんでしょうね。

【 3人でおこなうことの意味】

どこで聞いたのかは忘れましたが・・・
人間は1人だと孤独に陥り、2人だと愛憎に疲れ、3人だと協調して楽になると言う話を聞いたことがあります。

1対1の関係では常に相手を正面で受け止めなければならず緊迫した関係になりやすいが、3人いると困ったときに第3者に良くも悪くも依存することが可能で、衝突したときの関係修復の要素が常に存在している安心感から、深層の警戒心から解放されてコミュニケーションが楽にすすむという内容だったと思います。

今回、彼と私、横山さんの3人でコーチングを進めてきましたが、これを実感する場面に何度も遭遇しました。横山さんがいてくれる安心感から今まで躊躇していた「もう一歩先」まで踏み込めたり、逆に私が言葉に詰まったときに横山さんが会話を繋いでくれたり・・・。

仕事の話でのこのコミュニケーションのナチュラルさは、私だけでなく彼も心地よく感じていたと思います。

【 部下が望んでいること、私が望むこと】

何回目かのコーチングでマッピング・コミュニケーション(*)という手法にチャレンジしました。

テーマは「中古CDについて」。彼と私の色々な観点から次々に書かれていくキーワード。20分足らずの間に用意されたB4の白紙は色とりどりの言葉と矢印、記号で埋め尽くされていました。

 これが彼と私の仕事上目標となるビジョンの共有のスタート地点となりました。もともと「中古CDの取扱い強化」については私たちの部署の大きな課題の一つでもあり、私は彼に指揮を取って欲しいと思っていましたが、彼がそれを望んでいるかどうかは分かりませんでした。

しかしこのマッピング・コミュニケーションを行ったことにより、私にも彼にもお互いが望んでいることが同じだという共通の認識に確信が持てたのです。

【 卒業に向けて】

このコーチングを通して、マネジメントの難しさ楽しさ、コミュニケーションの複雑さ大切さ、そして自分が無意識にイメージしている他人像の見えていない部分に気付くことが何より重要であることを、学習ではなく経験として実感していることを嬉しく思います。

私の会社のキーワードの中に「心はベストコンディション」という言葉があります。今回のコーチングを通して、私の頭の中に幾度となくこの言葉が過ぎりました。彼のベストコンディション、私のベストコンディション、彼と私のベストコンディション・・・。

彼と私の仕事上の目標となるビジョンの一致をもって今回のコーチングは卒業となります。実はそれが彼と私の新たなスタート地点になるのですが、今はお互いベストコンディションで走っていけそうな、ちゃんと大丈夫そうな気がしています。


以上です。

本当に、横山さんのすばらしいコーチングに感謝します、ありがとうございました。

株式会社いまじん Y
2004.11.18
左から:Y課長様、部下のAさんと私

(*)
マッピングコミュニケーションとは、
●「ストレス知らずの対話術」斎藤孝著

明治大学の斎藤孝教授(身体論・コミュニケーション論、「声に出して読みたい日本語」の著者)が20年来の体験をもとに、広く社会に提唱しているコミュニケーションのスタイル。特に会議をクリエイティブなものに変え、新しいアイディアを生み出す場にするための具体的な手法として大きな注目を集めている。

二人の共通の課題を解決していくとき、B4の用紙に相手の言葉を文章ではなくキーワードで書いていく。相手の言葉を書き、自分の言葉を書いてもらう協働作業により、互いに内在する‘知'が融合される。キーワードを自由に書き出すことで、アイディアが芋づる式にでてくる、作業の一体感が共通の行動に向けたベクトルを生み出す、行動の優先順位、内容が明らかになる、などの効果がある。
意識を必要以上に相手に向けなくていいので人に向かっているというより何か共通の目的に向かっている感覚を得られリラックスして会話が進んでいく。

課長様へ

いただいたレポートを何度も読み返し細胞にしみわたってくる充足感を味わっています。

Y課長のポテンシャル、Sさんのポテンシャルに出会えただけでなく、Y課長とSさん二人の関係のポテンシャルに出会えてこの上ない幸せを感じています。二人の奏でる曲は最初、あるときはどちらもが主張したり、またあるときはどちらもが控えめになってとぎれたり・・・

それが回を重ねるごとにハーモニーを奏でるようになって、それがYさんがいう「彼と自分のベストコンディション」なのでしょうね。

Imagination is Powerという理念のもと個人のユニークな存在を尊重しながら、絶え間なく変化しつづける組織がYさんを育て、研ぎ澄まされた理性の持ち主Yさんが今さらに「感性」という武器を手にし組織を育てていく。そこにコーチとして関われる喜びを感じています。お二人と過ごした時間は私の人生の宝です。こころからありがとうございます。


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